食育に味わい教育を。食育の資格ならフードコンシャスネス研究所

 

しじみ先生とフードコンシャスネス的こころ
第6回 ヤリイカとスルメイカはどこに棲んでるの?

ss ごきげんよう!「こころで食べる 味わい教育」を実践しているしじみ先生こと学習院女子大学の品川明です。

 さて、今回は2種類のイカのお話です。今回も親子を対象とした味わい教室の様子をご紹介しながら考えたいと思います。

しじみ先生:(名前を告げずに新鮮な2種のイカをトレイにのせ)2種類のイカの違いを発見しましょう。できるだけたくさんの違いをみつけてみようね。

 しばらくイカの外側を観察していると「上の三角の形が違います。一方は三角で、もうひとつはひし形です」と子どもたちが応えます。

♪目の玉がむき出し?膜で覆われている?

しじみ先生:イカの名前を知っている人はいますか。

元気のよい子がすぐ手を上げて、いろいろなイカの名前をいいます。「コウイカ、スルメイカ、アオリイカ、ヤリイカ・・・」 すごいね。

しじみ先生:今回の2種類のイカもこの中にいますよ。三角形とひし形のイカの名前を当ててみましょう。

子ども:ひし形のものがヤリイカだと思います。三角形はいつも食べているスルメに似ているのでスルメイカじゃないかな

しじみ先生:すごいね!いつも食べているスルメと形が似ているということ!ひし形の部分が槍(やり)と同じ形であることから考えたんだね。素晴らしい発想だよ。それでは、もっと違うところはないかな。目に違いはあるかな?よく観察してごらん。

子ども:おもしろいことを発見しました。スルメイカは目の玉がむき出しです。ヤリイカは目の玉が膜で覆われています。

しじみ先生:すごい!大発見です。目の玉が膜で覆われている理由と、覆われていない理由を考えてみましょう。

子ども:浅い海か深い海の違いじゃないかな。浅い海は圧力がないので膜が無く、深い海は圧力があるので膜があるのでは。

しじみ先生:素晴らしい発想です。どうして目の玉をカバーするのでしょうか。人の場合はどうかな? 

(親子や友達といろいろと話し合う中で)

子ども:ヤリイカは目にゴミが入らないように膜があると思います。スルメイカは棲んでいるところがゴミがないのかな~。

しじみ先生:すごい。大した想像力です。いいよ! 海の中のゴミって何でしょうね。目の玉が傷ついてしまうものは何でしょうね。

6

子ども:プランクトンじゃないですか。砂かもしれません。プラスチック、木かな。

しじみ先生:みんなすごいね!全部いい想像力だよ。砂があるところやプランクトンがいるところはどんな海かな。砂がない海はどういうところかな。

子ども:岸に近いところに砂がいっぱいあります。岸から遠いところは砂があまりありません。ヤリイカは岸に近いところに棲んでいて、スルメイカは沖に棲んでいるんだ!

♪体験学習と思考する意欲によって培われる発想力

 子どもたちは鋭い応えにたどりついたものです。

 イカの目のレンズが露出しているか否かの特徴から、生息している場所を特定することができたのです。このような自覚的発想力は体験学習と思考する意欲によって培われると思います。

 いろいろなイカも私たちと同じ動物であり、食べるための工夫が体の形になり、居るべきところに居る、いのちある素晴らしい存在であると考えてイカの種類を観ると、それらを食べたときに「このイカは砂のあるところで餌を穫っていたのかな」と生息している場所を想像しながら食べられることでしょう。イカのおいしさもきっとひとしおです。

 

 みなさんはどう思いますか?




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