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しじみ先生とフードコンシャスネス的こころ
第11回 メスもハサミも使わない解剖教室

ss ごきげんよう!「こころで食べる 味わい教育」を実践しているしじみ先生こと学習院女子大学の品川明です。
 さて、今回は、今が旬のアサリです。特にアサリの内側について考えてみましょう。
しじみ先生:アサリの殻の内側には何があるでしょうか
子どもA:はい!はい! 目や息をするところがあります。しおを吹くところ。
子どもB:はい!はい! 口があります。後、心臓があります。
しじみ先生:アサリは光に反応することがあるので、目があるかも知れませんね。また、息をするし、しおも吹きますね。よく観察しています。口も心臓もあるはずだよね。アサリは人間と同じ生き物だから。では、口や息するところや心臓があるかどうかを確かめるには、どうしたらいいと思いますか?
子ども:はい! 解剖すると良いと思います。
しじみ先生:すごいね!それでは、実際に解剖してみましょう。その前に、この写真は何でしょうか?潮干狩りの砂浜で良くみつけることができますよ。みんなは見たことがあるかな。


11a
子ども:口だと思います。しおをはくところです。
しじみ先生:そうです!アサリがしおをはくところでもあります。もう1つ、もし口だとしたら、口の先、口の次には何があるでしょうか。
子ども:食道や胃があるんじゃないかな。
しじみ先生:すごい。鋭い。アサリも人間と同じですね。


♪2本の「煙突」は口?


11b

しじみ先生:じゃあ、中を見ていくよ。矢印のところは何だろう?
子ども:はい!これはさっきの写真の穴で、口や息をすることころです。
しじみ先生:すごい!もしも2本の「煙突」のようなものが口であれば、次には食道や胃がありますね。また、人が息をするときは口や鼻から空気を吸いますが、アサリは水の中ですね。実際に息をするところはどこでしょうか?
子ども:やっぱり口じゃないかな。
しじみ先生:じゃあ、別の見方をしてみましょうか。生き物はどうして息をするのかな。
子ども:はい! 肺で呼吸します。そうして生きるためです。
しじみ先生:鋭い!そう、呼吸するところを肺といいます。肺の働きは何かな?


11c
子ども:酸素を体中に送って、二酸化炭素を吐き出すために息をします。
しじみ先生:人間や犬などの陸にいる生き物は肺がありますね。それでは、海や水の中にいる生き物は肺の代わりに何を持っているでしょうか。
子ども:魚は肺の代わりにエラがあります。
しじみ先生:ということは、アサリにもエラがあるかもしれません。みんなでエラも探してみましょう。内側が見えるようにめくってみるよ。

 

♪水中で呼吸をする方法
11d
しじみ先生:何か発見したかな?みんなが口だと思った部分は、食道や胃がつながっていたかな?
子ども:しじみ先生、ここから見ると、豚の鼻のようで、食道や胃はありません。
しじみ先生:確かに、よく見ると豚さんの鼻のようだね。素晴らしいですよ。ということは、ここは口ではないようですね。鋭い発見ですね。どのような役割かな。
子ども:この筋がいっぱいある薄茶色の部分は何ですか?2枚あります。
しじみ先生:大切なものを発見しましたね。何だと思う?
子ども:アッそうか!しじみ先生、これはエラですか。
しじみ先生:そうです。これもすごい発見ですよ。ここに海水が運ばれてくるということかな。
子ども:ハイハイ!しじみ先生、わかりました。さっきのトンネルの穴から水が入り、エラで酸素を取り入れると思います。
しじみ先生:拍手しましょう!すごい発想ですね。素晴らしいですよ。
♪ついに口を発見
しじみ先生:今度は、アサリの口を探してみましょう。どこかに、小さな穴が開いているよ。本当に小さい穴で1mmぐらいです。よ〜く観察して、発見してみましょう。
こども:は〜い。しじみ先生、発見しました。これですか?


11e
しじみ先生:すごい!みんなにどこにあったか、説明してあげてくれるかな。でも、みんなもよ〜く観察してぜひ、自分で発見してみてね。
 子どもたちは今回もみんなで観察し、コミュニケーションを重ね、理にかなった応えをちゃんと自分の発想の中から導き出しています。
 アサリも人間と同じように食べ物を食べて生きていること、アサリも自然の中で生きるために工夫がいっぱいあることを学び、本当に自然には不思議がいっぱいあり、おもしろいことを理解してきます。

 次回も楽しみにして下さい。自然の不思議が紐解けるといいですね!

 

 




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