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しじみ先生とフードコンシャスネス的こころ
第10回 「卵の不思議 ~ウズラの卵は割にくい?」

 ssごきげんよう!「こころで食べる 味わい教育」を実践しているしじみ先生こと学習院女子大学の品川明です。

 さて、前回は特にニワトリ卵とウズラ卵の色について考えてみました。今回は卵の殻と内側の膜について考えてみましょう。

しじみ先生:ニワトリの卵とウズラの卵、どちらの殻が硬いでしょう

子どもA:はい!はい! ニワトリの卵が硬いと思います。

子どもB:はい!はい! ウズラの卵が硬いと思います。

しじみ先生:両方の意見がありますね。どうすれば、違いがわかると思いますか。

子ども:はい! 実際に割ればいいと思います。

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しじみ先生:すごいね!それでは、実際に生卵に触って割ってみましょう。ニワトリの卵とウズラの卵を1個ずつ渡します。手で殻が割ることができるか。試してみましょう。

子ども:ニワトリの卵もウズラの卵も割れません。両手でやっても割れません。すごく丈夫です。

しじみ先生:両手でやっても割れないね! 硬いものでないと割れませんね。それでは、そうっと角にニワトリの卵を当てて、割ってみましょう。そ~っとだよ。

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子ども:ニワトリの殻をそ~っと角に当てたら、割れて中身が出てきました。透明でベトベトしています。

しじみ先生:硬いけど、割れると直ぐ中身が出てくるんだね。それでは、ウズラの卵を割ってみましょう。そ~っとですよ。

割れたニワトリの卵とウズラの卵
子ども:ボコっと凹みました。でも、中身は出てきません。殻だけがバラバラにむけて、つまむと凹みます。殻の内側に膜があり、膜が丈夫にできていると思います。そして、ウズラの卵はニワトリのように中身が出てきません。

しじみ先生:すごいことを発見したね!ウズラの卵は内側の膜が丈夫ということに気づいたね!それでは、この2つの卵を割ってみて、他に発見したことや気づいたことはありますか。

子ども:う~ん

しじみ先生:それではどうして、ウズラの卵の殻は割れても中身がでてこないのでしょうか。反対に、どうしてニワトリの卵の殻は割れるとすぐ中身が出てくるのでしょうか。考えてみましょう。

子ども:ニワトリの卵は内側の膜は丈夫でないと思います。

しじみ先生:すごいですね!それではどうしてウズラの卵の膜は丈夫で、ニワトリの膜は丈夫でないのでしょうか。

子ども:ウズラは膜が厚く、ニワトリは膜が薄いと思います。

しじみ先生:素晴らしい!それではどうしてウズラの膜は厚くて丈夫なのでしょうか。

子ども:ウズラの卵は殻をとってもなかなか割れません。

しじみ先生:本当だ!すごい実験をしましたね。中の黄身が透けてみえるようですね。

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バラバラに割れたウズラの卵(左)ウズラの殻をとった卵(右)

しじみ先生:前回の観察を思い出してみましょう。人が飼育して、卵を毎日たくさん産むニワトリと自然に近いウズラの卵では、卵の生き残りのためにどのような工夫があると思いますか。

子ども:は~い。ウズラの卵はコロコロ転がって、ぶつかって割れても中身が出てこなくて、中にヒヨコがいても生きられると思います。内側を守る工夫だと思います。

しじみ先生:みんな素晴らしいよ。すごい!それでは、ニワトリの卵はどうしてすぐ中身が出てくるのでしょうか。

子ども:ウズラとは全く違って、割って人が食べるために工夫されていると思います。自然の中で生きる必要がありません。割れやすくても、人が飼育すれば割れることはないと思います。ところが、ウズラは人の力を借りるより、自分自身で生きなければいけない自然の生き物だからだと思います。

 子ども達は今回もみんなでコミュニケーションを重ね、理にかなった応えをちゃんと導き出しています。

 卵の理を一生懸命考えて、卵にも自然の中で生きるために工夫がいっぱいあり、生きることはすごい工夫があってはじめて成り立つことに気づいたのです。本当に自然には不思議がいっぱいあり、おもしろいですね。

 次回も楽しみにして下さい。自然の不思議がひも解けるといいですね!

おいしい目玉焼きを作るコツ

卵は大変デリケートな細胞です。割ってフライパンで焼くときは、やさしくそ~っと、いたわるようにフライパンにのせてください。バチャンと落としてはいけません。たったこれだけで、滑らかなおいしい目玉焼きができます。ぜひ、試して下さい。

 

 




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