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「江口泰広名誉教授の戦“楽”的マーケティング発想」 10
~気楽にビジネス・チャンスをつかむ法~

eguchi02<機能性野菜“野菜のチカラ”>

 大辞林(3版)によると、機能性食品とは「生体活動を調節する機能をもつとされる食品。動脈硬化の防止、カルシウムの吸収促進、血中コレステロールの低下などに効果があるもの。医薬品ではないので効能を表示することはできない。」とあります。

 一般的には機能性食品は「健康維持や病気予防を目的として、通常の食品成分の中に存在する機能性成分を人工的に抽出・強化し、それらの機能性成分を添加した加工食品や加工食品素材で、明確な科学的根拠のある食品の総称」と理解されています。(ちなみに、機能性成分とは食品の3次機能と呼ばれる生体調節機能を意味します。)

 また「機能性表示食品」という言葉もありますが、これは事業者の責任で、科学的根拠を基に商品パッケージに機能性を表示するものとして消費者庁に届け出られた食品で、「黒酢(コピー:内臓脂肪が気になる方へ」、「おいしい青汁」、「イチョウ葉エキス」等々多様な食品があります。

 ところで機能性といえば、読者は野菜のチカラ(機能性野菜)という言葉をご存じでしょうか。

読者に質問です。

キャベツ、キウイ、ニンニク、パプリカ、レタス、ニンジン、ホウレンソウの中で一番抗酸化力の高い野菜はどれでしょうか?

 ごく単純に、抗酸化力が高いということは、老化の最大原因のひとつである活性酸素を抑え、長生きできる(健康寿命)可能性をもたらすということです。

 肌も若々しく維持できるということです!!(顔や体の形は変えられませんが。)

 高酸化力のある野菜はDPPH法の分析結果、パプリカがダントツのナンバー1です。上記の中で最低はニンジンです。

 ではパプリカの中で、赤、橙、黄の色別にみて、一番抗酸化力のあるのはどれでしょうか? 

 赤、橙、黄の順で、赤が一番抗酸化力のある野菜です。(著者はほぼ毎日赤のパプリカを食べています。だから若いと言われるのかな?!)

 ちなみに、他の野菜を圧倒的に引き離した抗酸化力のある3大野菜はパプリカ、大葉、イチゴです。

 野菜を機能性で分類すると、抗酸化系野菜、免疫系野菜、解毒系野菜に区分できます。

 抗酸化系野菜は老化を防ぐチカラ、酸化・老化からくる病気を防ぐチカラがあるといわれています。夏の野菜、色のある野菜、旬の野菜、色が変わりやすい野菜、アクのある野菜がこれに含まれます。

 免疫系野菜は体の異常を察知するチカラ、病気予防のチカラをもつといわれます。これには冬の野菜、白い野菜、キノコ、夏は瓜・メロン系、根菜類があります。

 解毒系野菜は体内毒素を水溶性に変えるチカラや要らないものを体外へ出すチカラ、つまりデトックス(解毒)機能をもつといわれます。この範疇には春の野菜、ネギ科・アブラナ科、山菜、食物繊維の多いものがあります。

 野菜のチカラ(機能性野菜)の視点はこれから大きな意味をもつと思われます。

 第1は、これまで以上に若さを保ちたいとか美しくありたいあるいは健康でありたいという欲求を募らせる人々は、野菜の大きさ、重さ、形、味等もさることながら、それ以上に野菜のチカラを重視することでしょう。

 つまりこれは大きさ、重さ、形あるいは味だけでは野菜を買わない人が増えることを意味しますし、また野菜の評価基準や購買基準のルールや常識を変える可能性をもつということです。

 ということは第2で、売り方が変わるということです。大きさ、重さ、形、味等で値付けをし、また店頭陳列もそうした要素を重視してなされてきましたが、野菜のチカラ別陳列が出てくると売り場の風景が変わることでしょう。

 これまで大きさ、形が良くないために店頭に出られなかった(売れなかった)野菜でも、機能性を明示することによって十分“勝負”できるということです。

 また外食産業においても、メニューの提示方法やレシピ―の新たな開発が可能となるでしょう。

 フードコンシャスネスの基本理念の中に食を積極的に意識するという考え方がありますが、野菜のチカラを意識することもフードコンシャスネスに入るかと思われます。

 もちろん、フードコンシャスネスを意識して、確り“味わって”食べなければいけませんが。

 
参考:野菜のチカラに関して詳しく勉強されたい方は、ネットで「デザイナーフーズ」を検索してください。

 

 




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