食育に味わい教育を。食育の資格ならフードコンシャスネス研究所

 

5月13日(金) 「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)のご報告

5月13日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)において、有限会社 糀谷本店 代表取締役 浅利妙峰女史に「糀と食」と題して講義を頂いた。
 
myouhou asari
 
 講義の内容は主に以下の項目から構成されていた。
1.糀屋本店の歴史、世界各地への糀普及活動
2.糀について(糀の機能、糀の栄養素)
3.酵素の働きについて
3.甘酒の効能、味噌の八徳
5.「いただきます」の意味

 講師は大分県で元禄2年に創業し、300年以上続く糀専門店「糀屋本店」の女将である。
 大変バイタリティーに溢れる浅利講師の講義は受講者全員による「ふるさと」の合唱から始まった。
世界中で「塩」は調味料として使われているが、それを「塩糀」に変えるだけで大変美味しい食材となる。浅利講師は日本だけではなく世界各地で、糀を普及するための講演活動を積極的に行っている。
糀は三大栄養素を分解する三大消化酵素をもっている。糀は調味料にもなり、栄養にもなり、美味しさにもなり、生体を調節するといった多くの機能を持っている。
糀を多量に含む甘酒は“飲む点滴”と言われるほどで、高血圧や肥満の防止、善玉菌での腸内活性化、さらに美肌や黒髪を作るなど、多くの効能がある。
また味噌の効能として、「味噌の八徳」(長生きの素、生菌効果、頭の血の巡り、胃がん予防、優れた調整剤、タバコの害の防止、毒消し、味噌は万能)の解説をされた。
浅利講師は糀や味噌のもつ多様な世界以外に、食育に関する独自の考え方を披露された。「雑宝蔵経(ぞうほうぞうきょう)」の中で布施について説かれている「無財の七施」について触れられた。
食事の前の「いただきます」という言葉は「あなたの命をいただきます」という意味で、私達が食べ物の命を犠牲にして生きていることを強調された。
同講師の感謝を捧げ、命を輝かし、生きる自覚をしっかり持つことの大切さの指摘は、まさにフードコンシャスネスの提起する食を通じた教育概念を強く支持する内容であった。

注:無財の七施とは
  1.眼施(がんせ):いつも優しい眼差しで人に接する
  2.和顔悦色施(わがんえつじきせ):いつも笑顔で接する
  3.言辞施(ごんじせ):優しい言葉で接する
  4.身施(しんせ):困った人を見たら助けてあげる
  5.心施(しんせ):他の人のために心を配る
  6.床座施(しょうざせ):席や場所を譲る
  7.房舎施(ぼうじゃせ):訪ねたくる人がいれば一宿一飯の施しを行い労をねぎらう

                                                 (まとめ:楠野)




ページトップへ